この作品のイメージににつかわない「factory」というネーミング。その真意はプランターの使われ方にあった。
当初、鑑賞するプランターから一歩進めて、育てて収穫し食するという機能を盛り込んだ。あたかも工場で製品を作り出すように、積み重ねたシンプルな形状のプランターで、次々に植物が生み出されていくイメージから、factoryというネーミングになったのである。しかし、育てていく過程の衛生状態を管理できないため、「食」というコンセプトには無理があると判断し、「食べる」機能を取り除いた。結果、「食べる」から「見る」へ。種をまいて、芽吹いていく様子を楽しむプランターとなった。小さな命の縮図が、机の上で忙殺されている心に、ささやかなアクションを与えてくれることを願っている。