本屋の店頭にある雑誌の並び、それぞれが主張しながらも全体として心地よいグラフィカルな空間を創っている。雑誌を空間のアクセントパーツにできないだろうか。書籍の背表紙で知的な空間のエレメントを演出することはたやすいが、雑誌は背表紙を持たない。ブックエンドで押さえながら書籍のように並べると、その雑誌はたちどころに、記憶の外に追いやられてしまう。雑誌の顔は表紙のグラフィックなのだ。
トレンディな印象をうまくコーディネートしながら表紙を視覚化することで、インテリアにその人の息を吹き込むことができるのではないか。1月から12月までの月刊誌が縦に並ぶように考えた。またさらに、3連、5連も試作してみたが、1連とは異なる面ができあがった。単なる収納家具を超えて、ウォールアートとしての迫力が空間を別なものに変えていくところが面白い。