幾何学的なフォルムのミステリアスで純粋な美しさには心惹かれる。結晶などの幾何学的な美しさを愛でる感性は、太古から我々のDNAに刷り込まれているのかも知れない。メビウスの輪の神秘、この乾いたトリッキーなカタチにヒューマンな意味を与えられないか。またそこに、シンボリックなメッセージを与えることはできないだろうかと考えた。
「永遠に終わらない輪廻」を表すメビウスのカタチを、ハートのカタチに置き換えて表をたどれば裏にたどり着き、そして表にまた戻るという表裏一体の意味を置いてみた。表に刻印された名前と裏に刻印された名前はハートの永遠のパスの中で繋がり合っている。幾何学の乾いたカタチにロマンチックなトリックを仕掛けてみたかった。